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Tさん(脳性麻痺)の自立生活スタート

2021年8月、脳性麻痺で軽度の知的障害もあるTさんが自立生活をスタートしました。特別支援学校の在学中にいろはと出会ってから 15年の時が流れて、ついに長年の夢だった自立生 活スタートです。ということで自立から 3か月が経ったのでインタビューしてみました。

T…Tさん(脳性まひ) D…いろは副代表


D)よろしくお願いします。自立生活が始まって良かったことは?

T)自由な時間がもてること。日付をまたぐまで夜更かしできること。こないだ夜遅くまで水戸駅近くで食事をしました。あとは、好きな時に友達と遊んだり、趣味のサッカー観戦へ行ける事かな。

D)逆に大変だったことは?

T)食事ですね。栄養バランスのとれた食事を作るのが大変かな。

D)初めてCIL のヘルパーを使った時はどうでした。

T)初めて聞いたときは、自分で指示を出してやるのは大変だなと思った。最初はうまく指示を出せなかったけど、だんだん慣れて今は楽に指示が出せる。

D)ヘルパーを使ってみて、自分自身の成長を感じた事はありますか?

T)自分でやらないといけない時に、指示を伝えてヘルパーが動いてくれる時です。

D)自立を決意したきっかけは?

T)脳性マヒで小児科医の方の講演会へ行った時に、脳性マヒでも一人暮らし出来ると言われた時です。 あと、リハビリの先生に自立生活センターを紹介されて、いろはと出会ったのもきっかけになりますね。もうIさん(代表)と知り合って15年の付き合いです。

D)CIL に通い始めてからの気持ちの変化は?

T)講演会のときは本当かなと思っていました。いろはの代表さんに相談したり、先輩たちの姿を見ているうちに、自分にもできると思いました。

D)その出会いで疑問が確信に変わった感じですね。

D)自立の準備で大変だったことは?

T)家探しですね。10 か所ほど回ったけど、対応の良いところ悪いところ様々でした。悪い所はそもそも障害者をお断りのところがありました。

D)今の物件にした決め手は?

T)大家さんが理解のある人だったからです。話をよく聞いてくれて、私が住みやすくなるように考えてくれたから。あとは生活用品の配置場所を考えるのが大変でした。今は整理整頓のことで頭がいっぱいです。

D)家のお気に入りの場所は?

T)何か落ち着くからリビングかな。大家さんの提案で畳もフローリングに変えてくれた。あと、浴室も入りやすいように改修してもらったから気に入っています。

D)あの立派なウッドデッキはどうですか?

T)スロープが急だけど気に入っています。玄関から入るのは無理だから、いろはの代表や業者に相談したら、窓から入るようにウッドデッキを作ろうという流れになりました。

D)自立してからの気持ちの変化、家族との関係で変わったことは?

T)施設がストレスだったから、自立して便通も良くなり体調がいい。

D)おばあさんとの関係はどうですか?

T)1か月の間隔でおばあさんに会いへ行ったりしています。

D)Tさんは寂しく感じる時はありますか?

T)あるかもしれない。でも寂しくない。

D)これからやってみたいことは?

T)また大阪に遊びに行きたい。甲子園に野球を見に行きたい。

D)このままコロナが落ち着いて来年は行けるといいね。

T)自分の生活も大事だけど、いろはのお手伝いをしたい。今までいっぱい世話になったから何かの役に立ちたい、一人暮らしは障害があっても出来ると思ってもらいたい。

D)一番お世話になったおばあさんには?

T)金銭管理を頑張ってお金を貯めて、おばあさんと一緒に旅行に行きたい。

D)いいですね。

D)最後にこれから自立を目指す人に一言お願いします。

T)脳性マヒでも自立生活が出来る事を伝えたい。そして、いろんな障害者の方のお手本になっていきたいです。



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