2012年6月12日に親元から離れ、自分の住む場所が見つかるまでいろはの自立生活体験室で自立生活がスタートしました。
1ヵ月程たち、いよいよ待ちに待った自分で契約したマンションでの自立生活が7月8日からを始まりました。\(^O^)/ヤッター
あと、何10年も母親に負担を掛かけるわけにいかないと思い始めたことと、自分からどんどんと外へ出て社会参加する時間を沢山作りたいと思い、自立生活に興味を持ち始めたのが約4年前になります。ILP講座(自立生活プログラム)を受け始めたのが2年前の夏でした。実はそれより前に4つ下の弟の方が講座を受けていました。自分も兄として弟に負けられないと思い講座を受ける決意を決めたわけです。
1年前ほどに弟の障害が進行してしまったため、自立の準備を中断するしかない状況になってしまいました。落ち込んでいる姿を見て、先を越して申し訳ないが自分が自立した姿を弟にみせれば、安心して自立への準備を進められると思い講座を受ける決意した気持ちもあります。
講座を受けて印象に残ったことがいくつかあります。
実際に自立すると、収入が国からの手当てだけで生活することになります。でも、それだけで生活するのは非常に厳しいので、それを補ってくれる制度があることを学んだことです。
講座を受ける前は、裕福な家庭の障害のある人しか自立できないと思っていました。その国の制度を利用すれば金銭的に余裕がない人でも、自分は親元を離れ自立したいという強い気持ちさえあれば、1人暮らしは誰でもできることを実感しました。
次は、自立生活の重要な技術である介助者との関係の作り方や、自分が食べたい料理の仕方などです。
介助者との関係作りでは、親元で生活していたときは、母親やヘルパーに介助を受けるときに、自分のことばかり考え、介助者の負担や体調をあまり考えていませんでした。
でも、それを長く続けると介助に入るのが苦痛に感じたり、集中力が低下したりして、思わぬ事故などで介助者が怪我する可能性があります。そうなると仕事ができなり、当然と介助者が不足して、自分の生活にも支障が生じてきます。定期的に休憩を入れたり、腰に負担が掛からない介助方法を考えたりするのは非常に大切なことだと思いました。
最後に料理ですが、今まで実家や施設では出されたものを何も言わずに食べていたので、料理の経験はほとんどないに等しい状況でした。改めて自分のために毎日ご飯を作ってくれた母親に感謝ですね。自立すると、料理の進め方や味つけや食材の切り方は自分で介助者に全て指示を出して作らなくてはなりません。
最初はドキドキでしたが、どんどん進んでいくうちに介助者への指示だしもスムーズに出来るようになり、最終的に料理作りは楽しいものだと感じられるようになりました。
でも、毎日作るとなると献立を考えるのに凄く悩まれます。自分も最近、何を作って食べようか頭を抱えることあります。しかし、「空腹では戦は出来ぬ」のことわざ通り、食事をとらなくては生きていけないので、毎日とは言いませんが、頑張って栄養バランスが採れた食事をすることが重要だと感じることが出来ました。
不動産の交渉では、不動産屋に物件を探してもらったり、インターネットで探したりして、自分の条件に合う物件があったので10件ほど見学に行きました。しかし、玄関や浴室などで狭く入ることのできない物件だったり、障害がある方とは契約は出来ないという不合理な事を言われたりしましたが、1軒だけ入居できそうな物件が見つかりました。ここは高齢者の向けにリフォームした物件なので、スロープを取付けるだけで部屋の中に入れますし、浴室も比較的に広くリフトを使えば入れるので、この物件で契約することにしました。まさに自分の為に空いていたのですかね(笑)それにしても物件探しがこんなに苦労するものだと想像していませんでした。
生活必需品の揃えるのは、親戚や友人から使わなくなった家具や家電をもらい、足りないものはニ○リ、100円ショップ、リサイクルショップなどを利用して低予算で抑えました。自分なりに満足であります。
自立生活がスタートして1ヵ月ほど経ちますが、親や兄弟がいないので寂しさがありますが、時間を気にせず自由なことができるので、生まれてきて今が一番と生き生きした生活を過ごしています。何をしているかは秘密です(*^.^*)エヘッ
生活が安定してきたら、趣味の油絵をドンドンと描いて将来的に個展を開きたいと思いますので、皆さん乞うご期待ください。
今は楽しんで毎日料理していますが、そのうちに献立を考えることや料理を作るのが面倒になり、弁当や外食が多くなり偏った食生活なる可能性が出てきます。そうなってくると風邪や体調不良なる回数が多くなると思います。それは自分の障害にはすごく良くないことなので、できる限り毎日、栄養バランスが取れた食事をすることが重要なので気をつけたいと思います。料理が上手くなったら皆さんに振舞うので気軽に遊びに来てくださいね(^^♪
自分の自立生活の姿を見て、改めて自立したいと言う人が現れてくれるのを期待しています。
今まで、自分の自立に関わってくれた方や応援の声を掛けてくれた方や以前、自分の介助に関わってくれた方、おかげさまで無事に自立を実現させ現在に至っています。本当にありがとうございました。これからもお世話になると思いますが、その時はよろしくお願いいたします。
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