みなさんこんにちは。CILいろはでは今年も自立生活プログラム長期講座を開催しました。自立生活に必要なノウハウを、実際に地域で自立した生活を送っている先輩障害者から学ぶことができるのが自立生活プログラムです。
今回もそれぞれ違った障害を持った当事者の方々が参加してくれました。初回はみなさん緊張していましたが、回を追うごとにどんどんと打ち解けていき、とてもいい雰囲気でプログラムは進んでいきました。
プログラムの序盤では「障害について」というコマがあります。障害を持つ当事者同士だからこそ話せる「想い」や「葛藤」を話していく中で徐々に障害を受容していくことで、気づかぬ間に抑圧されていた自分の本当の気持ちを表に出すことができるのです。
そしてプログラムは一人暮らしに必要となる「制度学習」、「介助者」、「家事」、「金銭管理」などのコマへと進みます。参加者それぞれが思い描く自立生活に必要な生活のノウハウを学んでいきます。
そして終盤には、介助者を使っての「調理実習」、実際に街へ出かける「フィールドトリップ」、そして障害者にとって1番の見方であり、時に1番の壁にもなってしまう「家族との関係」となりました。
自立生活プログラムでは参加者が安心して話ができるように、プログラムの中で話したことは口外しないというルールを定めています。そのため細かく書くことはできませんが、プログラムが進むにつれて、参加者の目や言葉に自信が満ちていくのを感じました。プログラム終了後には参加者から自立への強い意気込みを聞くこともでき、私自身とてもうれしかったです。自立生活プログラムはゴールではなく、自立生活へのスタートです。自立を目指す障害者を今後も継続してバックアップしていきたいと思います。
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