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​茨城県障害者権利条例4周年記念パレード&講演会

 みなさん「障害のある人もない人も共に歩み幸せに暮らすための茨城県づくり条例」という条例をご存知ですか?​​​ 

 

 この条例はCILいろはとつくば自立生活センターほにゃらを中心に、県内の障害者団体などからなる「茨城に障害のある人の権利条例をつくる会(いばけんつ)」の活動によって制定されたもので、障害者に対する差別をなくすことを目的にしています。今年の4月で施行4周年を迎えます。しかし、まだまだ県民のみなさんに周知が行き届いていない現状でもあります。「茨城に障害のある人の権利条例をつくる会(いばけんつ)」は、毎年条例のパレードを開催しています。

 過去4回は水戸市で開催されたこのパレードですが、今年はつくば市での開催となりました。雨の予報が出ていて不安でしたが、当日は雨も降らず、陽も出てくれてよかったです。午前中のパレードには、県内外から約50名の方が参加してくださいました。太鼓を鳴らして、「障害者に合理的配慮を!」や「分離じゃなく、インクルーシブ!」などみんなでコールをしながら、約2㎞を1時間かけて歩きました。車椅子ユーザーたちは、自分の車椅子に社会に対するメッセージの書かれたボードを付けたり、他の人は横断幕やのぼり旗を持ってレードしました。

 午後は映画「こんな夜更けにバナナかよ」の原作の著者 渡辺一史さんにお越しいただき、「なぜ人と人は支え合うのかー『障害』から考える」と題して講演会を開催しました。福祉制度がほとんど整っていないあの時代に筋ジストロフィーという重い障害を持ちながら地域での自立生活をし続けた鹿野靖明。それを支えたボランティア。鹿野さんとボランティアたちの関係から渡辺さんは、「人を支えることで、自分も支えられていた。」ということをおっしゃっていました。時代は流れ、まだまだ十分ではないながら福祉制度が整ってきた今ではありますが、自立生活センターとして障害者と健常者が「支える、支えられる」という関係を大切にし続けていきたいと感じました。 

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