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ダスキン愛の輪基金ニュージーランド研修報告

Kia Ora!二週間の研修を終えて一皮むけた鈴木仁美でございます。この度、ダスキン障害者リーダー育成海外研修派遣事業ミドルグループ研修でニュージーランドに行ってきました!11月11日~24日、ダニーデン、ウエリントン、オークランドの三都市に行きました。グループで訪問した数、20!とても濃い二週間を過ごすことが出来ました。とりあえず、無事にニュージーランドに着いて、ホテルに着いて就寝した次の朝、ホテル中にサイレンの音。でも英語だから何言ってるか分からない。窓から外を見たらバスローブのまま外に逃げてる人。でもやっぱりサイレンは何を言ってるか分からない。パニーーーーック。そしたら通訳の方が部屋に来てくれてみんなで外に避難。寒かったー。今となってはいい思い出です。そんな研修の思い出を語りたいと思います。

まずピープルファーストニュージーランド報告。この団体は知的障害者の当事者団体で、権利擁護運動や知的障害者へのサポートを行っています。訪問した際にお会いした当事者三人の方は自立生活を実現されていました。中には仕事をしながら自立生活をしている方もいてパワフルさを感じました。しかしニュージーランドでは、一般的には親が知的障害者の子供を自立生活させるよりグループホームに入れたいという考えが強く、まだまだ親が決めている現状があるそうです。またこの団体では、自分の身を自分で守れるようにする為のkeeping safeという学習を4回コースで提供していました。教材をeasy readという難しい説明を簡単な言葉で表現する工夫をし、知的障害者に対して理解しやすい学習コースになっていました。

エッジウォータースペシャルスクールは特別支援学級があり、生徒8人〜10人に対して先生1人とアシスタントティーチャー2人がつきます。また行動障害がある生徒には1対1でつくこともあります。生徒には胃ろうや痰吸引、自閉症や体重120kgなど様々な障害を持つ生徒が在籍していました。普通学級もバリアフリーなので特別支援学級の生徒が普通学級に移りたいという意思があったら体験授業の形で授業に参加してみて、生徒本人、先生、親で話し合いをして普通学級に移れる体制が整っていました。

ランギトトカレッジは普通学校の中に学習障害や車椅子の生徒が在籍していました。校内はバリアフリー。学校の考え方として、障害あるなしに関係無く個人の能力に必要な物事に対応していく。その考え方をもとに、みんなで授業を受けられるように授業内容をアレンジしていました。車椅子ユーザーの生徒にお話を聞くと、「すごく学校生活が楽しい。友達も先生も最高!」と、とてもキラキラした笑顔で話してくれました。

グレナバンスクールは今現在は身体障害の生徒はいなく自閉症の生徒はたくさん在籍していました。アシスタントティーチャーはそれぞれ担当の生徒についていました。このアシスタントティーチャーは親が教育委員会に申請を行います。全ての生徒に個別教育計画があり、自閉症の生徒には他の生徒と別に教育を受けるプログラムがつく場合もあるけど出来るだけ一緒に学べるようにしていました。もし医療ケアが必要な生徒がキャンプなどに参加するのが難しい場合、校長が教育委員会に必要な資金を出してもらうように申請します。

今回二週間のニュージーランド研修を終えて思った事として、障害当事者の声がしっかりと政府や学校に届いているなと感じました。新しい制度を作る時も、新しい校舎を建てる時も、障害当事者の声を聞いて反映させていて、健常者と障害当事者が一緒になって物事を作り出せる環境があることは、絶対に日本に持ち帰って日本でも実現させるべきだと思いました。例えば日本では建築基準法はあるけれどその基準を満たしていても実際に全ての障害当事者にとって利用しやすい建物が出来る訳ではありません。その問題点を私たち障害当事者と一緒になって解決していってみんなが過ごしやすい、利用しやすい社会を作っていけたらいいなと思いました。今回たくさんの団体を訪問しましたがその中で当事者団体の活動がとても盛んだなと感じました。これからより良い社会にしていく為にも私たち障害当事者が声を上げて運動をしていく必要があると感じました。そしてとても印象的だったことは、みんな生き生きしているなと感じました。明るくて笑顔で、熱い想いで活動をしていて、すごくパワーを貰いました。この経験を無駄にせず日本の社会に活かしていかなければいけないと感じました。

と、ここまでまじめな話をしてきたのでここからはかるーいお話を。

私はニュージーランドに来たら絶対に羊に会いたい!と思っていました。そして午後の視察が終わったある日、今回この研修のコーディネートをして頂いたニュージーランド在住の日本人女性の方が、羊がいる公園を案内してくれるとのこと!羊に会えるワクワク感を胸に着いた公園はすっっっっごく広くて芝生が広がっていて超絶素敵公園!公園の中をお散歩しながら周っていると、羊!羊!羊!たくさんの羊が!会えたー。思ってたよりもふもふしてて可愛い。お尻が可愛い。でもお触りは禁止なので我慢。でもでもすっごく至近距離で見れました。そのあとは公園でコーディネーターおすすめのフィッシュアンドチップスを食べたんですが、これがめちゃくちゃうまい!肉食の私は正直期待してなかったけど本当においしくて感動しました。また食べたい!美味しかったものといえばラム肉とワイン。研修中は夜は自炊だったのでラム肉やワインをスーパーで買って調理していたんですが(男性陣が)、これもまた美味しい!日本であまりラム肉を食べたことがないので比較できないけど、海外の食事が得意じゃない私にとっては救いの食事でした。羊は見ても可愛いし食べても美味しい。羊の毛で出来たぬいぐるみも買えて大満足!

今回のニュージーランド研修。私にとってとても貴重な経験でした。ニュージーランドでの団体視察はもちろんですが、研修前の選考面接でのプレゼンや研修後の報告など現地だけではないたくさんの経験で、少し強くなれたような気がします。考えてみると、人前で話すのが苦手な私がいろいろな場面で人前で話していました。もちろんうまく話せていないですが、、、。きっと経験値は上がったことでしょう。

最後にこの場を借りて、グループの皆さんありがとう。そして介助者の二人、本当にありがとう。二人がいたから無事に研修を終えることが出来ました。1UPした(はずの)私でこれからの活動も頑張る!

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