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​障害者差別解消法&茨城県障害者権利条例1周年記念パレード

平成28年4月1日(金)、障害者差別解消法&茨城県障害者権利条例1周年記念パレードを行いました!!

2006年に国連で採択された「障害者権利条約」への批准に向けた国内法の最後の整備として、13年6月に成立していた『障害者差別解消法』がいよいよ施行する記念すべき日なのです!さらにちょうど1年前のこの日には茨城版障害者権利条例「障害のある人もない人も共に歩み幸せに暮らすための茨城県づくり条例」が法に先行してスタートした記念日でもあったのです。

そこで「つくる会」としては、みんなが共に活き活きと暮らせる社会づくりに向けて、広く県民の皆さんにこの法律の意義や条例のさらなる周知のために、昨年に引き続きパレードを企画しました。

当日はパレード前の県民広場において記念集会を予定していたのですが、強風の影響により困難と判断し、急遽県庁屋内で行うことになるというハプニングから始まりました。

出発式では県会議員や県主要障害者団体の代表者などが集まる中、昨年11月に起きた教育委員の問題発言の影響もあってか昨年不参加だった知事も今回は参加してくれました。

式は粛々と進みましたが、そこに「ゆるキャラ」達≪みとちゃん(水戸市)/ナカマロちゃん(那珂市)/いな吉くん(笠間市)/アライッペ(大洗町)/ホーリー君(水戸ホーリーホック)/イバライガー≫の競演のおかげもあって、子供達から大人まで巻き込んで和やかな雰囲気を作り出し、出発式を大いに盛り上げ、華を添えてくれたのでした。

式典終了後には知事も含めパレード参加者と出発式参加者で記念撮影を行い、知事や議員達に見送られながらいよいよパレードのスタート!

今年のパレードですが昨年とは逆のルートで/県庁の県民広場からスタートし千波湖畔にある徳川光圀像までの4キロ先のゴールを目指して歩き始めました。

しかしお天気は昨年のようなポカポカ陽気とは正反対で、曇り空で強風のうえ、気温も低く障害者にとっては悪条件の中での過酷とも言えるパレードになりましたが、それでも参加者達は法律や条例を元気にアピールしていこうという使命のもと、ゴールまで完走することができました。

今回の記念パレードですが、実は北関東(茨城県/栃木県/群馬県)のCILや障害者団体にも声をかけ、3県同日開催にして北関東をもっともっと盛り上げていこう!という考えもあり、連携を図りながら実現させることができました。

栃木県では県独自の障害者差別解消推進条例が同日施行された事もあり約400人が、群馬で約100人もの障害者とその家族、支援者たちで盛大なパレードが実施されたそうです。

 

障害者への差別的な扱いを禁じる「障害者差別解消法」ですが、障害者への偏見や差別をなくす社会の実現に向けた一歩にすぎません。

障害を理由としたサービス提供の不当な拒否や制限を禁止した上で、社会的障壁を取り除くために必要な設備などを整備する「合理的配慮」を、役所や学校など公的機関に義務付けてありますが、日常利用する大半の民間施設、民間企業については努力義務としています。しかし努力義務となった民間の施設や企業への踏み込んだ対応がなければ、根本的な障壁がいつまでも残るのではないかと懸念もされますが、私たちの頑張り次第で3年後の見直しで義務化など、さらに良い法律に育てていく道は残されているので、今後も様々な取り組みを実施していかなければいけません。

たとえ良い法律ができたとしても、市民の意識が変わらなければ差別のない社会は実現しませんので頑張りましょう!

​                             稲田 康二

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