top of page

​「風は生きよという」上映会

CILいろはとしては初の試みとなる、映画の上映会を2月28日に水戸市福祉ボランティア会館にて開催いたしました。

上映したのは、日本アカデミー賞の候補ともいえる「風は生きよという」です。この映画は、人工呼吸器をつけて、地域で生活する重度障害者の日常を追ったドキュメンタリー映画です。

なぜ上映会を開いたのかというと、一番に県内の呼吸器ユーザーに希望や勇気をもてる機会を提供したいからです。

それと、自分が住む茨城県では呼吸器ユーザーで、地域で生活している人は数えるほどしかいません。その影響もあり、地域の人たちに呼吸器をつけている人は、外にも出ず施設や在宅で日々を過ごしているイメージが強いと思います。

その様な地域の人たちに「人工呼吸器をつけながらも地域で当たり前に生活できる」ことを知ってもらいたいという理由もあり、上映会の開催を決意いたしました。

上映会の開催自体が初めてで、何から手を出して良いか分からない状況でしたが、上映実行委員会のマニュアルを参考にして準備が着々と進んでいきました。

まず、近隣の公共機関にポスターやチラシの掲示、新聞やFacebookへ記事の掲載、主演の海老原宏美さんのトークショーを上映会後に目玉イベントとしてとりこみ、多くのお客さんに来てもらえるようにしました。

その中でも、一番に苦労したのが会場の設置です。スクリーンの設備が無かったので、生地屋さんで白い大きい生地を買い、お手製のスクリーンを作りました。あと、プロジェクターの場所次第でお客さんの数に影響が出るので、何度かテストを重ねて、お客さんもたくさん入れて映像もきれいに写せる、ベストポジションを見つけ出せることができました。

そして、いよいよ上映会の当日が訪れました。

上映は午前、午後の2部構成で行ないました。当日は寒気の影響もあり、風が強く非常に寒い天気でしたが、予想を上回る80名以上の多くのお客さんが訪れました。

午後の上映終了後は、主演の海老原さんとのトークショーとなりました。

 前日まで何を話そうか緊張で胸が一杯で夜はあまり眠れませんでした。そんな中、トークショーがスタートしました。

最初は緊張のせいか言葉が出てこなくて沈黙の間もありました。うまく言葉をまとめられず、お客さんに自分の気持ちを伝えられたか不安でしたが、海老原さんやいろはスタッフなどの応援の眼差しもあり、何とか乗り切ることができました。

後半からは雰囲気にも慣れ、言葉がスラスラと出てくるようになり、もっと話そうと思った時には、トークショーの終わりの時間が訪れてしまいました。最初は、こんなに長い時間お話しできるか不安でしたが、意外とあっという間に終わってしまって寂しかったです。まぁ自分の話でお客さんが笑ってくれたので70点(てん)というところですね。

この上映会をやる事によって、呼吸器を付けていても地域であたり前に生活できることを地域の人達に知ってもらう事が出来たと思います。あと、自分も上映会を成功させ相当自信がついたし、県内の呼吸器ユーザーの人達にも希望や勇気をあげられたと思います。

参加した方、手伝ってくれた方、寒い中ご参加していただき、ありがとうございました。

​                                三浦 大輔

bottom of page